«涙のあと»

　

涙のあと　兎のように赤くなる瞳

こらえなくてもいいんだよ

僕の腕をかしてあげる

僕の胸をかしてあげる

今だけここは　君だけの世界

孤独にはしない

僕が居るよ

　

«醜いわたし»

　　

わたしにないものを持つ

あなたに嫉妬する

自分で手に入れられない

自分に嫌気がさす

　

«わたし»

　

何も知らないあなたに怒る　わたしは勝手

何も知らないあなたに謝らせてしまう　わたしは非道

何も知らないあなたを困らせる　わたしは悪魔

血が通い　痛みを知るはずの　人間

それでもあなたを突き放すことが出来る　わたしは何者

　

«no titles»

 

目を閉じれば　いつもそこには

君の笑顔

君の世界に　僕は居るのかなぁ

*

愛をうたう為　人は生まれた

今を伝える為　人は死んでいく

君を守る為　僕は生きていく

*

向日葵が笑い始める頃

少女はにこにこ笑って

花を枯らす

*

空の青さを目に焼き付けて

雲の白さを心に刻む

別れ道を選んだ僕は

最期に君を想うだろう　

 

«虚像現実»

　

息が白い季節でも

君が居れば薄着でも少し暖かく感じる

重力さえも軽く感じる

君が居ないと手は悴み息も冷たい

君と居る時間は　メリーゴーランドの様に美しく

そして永遠の空間になる

夢ではない　君が居る現実

僕が帰る場所は　いつだって君のところだった